く03 クリート島の北方>>>抱琴クロッチ

クリート島の北方321→カルパッス島
採光層クリアストーリー336
水晶凝視クリスタル・ゲージング620,水晶体凝視クリスタル・ゲージング626
信仰療法クリスチャン・サイエンス289
Crispissaクリスピッサ455→「髪盗み」→ポープ, クリスプス髪を櫛けずる妖精455
地下墓・(穴+石*窖の誤用)クリプト大規模の・497, 墓・クリプト497,607,聖窟クリプトの階段609
秘密記法クリプトグラフィー457,”Cryptographie”457→ランジイ,クリプトメニツェク509,565,568,611,猶太ユダヤ・史458,十二宮ゾーディアック・461,十二宮・459,505,524
犯罪状況は極めて単純なり
クリミナル・ジチュアチョン・ゼール・シュリヒト
237
『犯罪心理及精神病理的研究
クリミナルサイコロジイ・サイコパソロジック・スタデイ』
339→シュレンク・ノッチング
楽音嚠喨クリングクランゲ627
耶蘇大苦難クルシフィクション579
クルスナ古典605→悪鬼バリ
クルチス大独奏者・293
クレストレッス・ストーン569,crestless stone568,クレストレッス・ストーン582,589,590,594,605,611,紋章を刻み込んだ石569,紋章のない石569
クレビエ388→『筆蹟学』グラフォロジイ
袖無外套クローク天鵞絨びろうどの・367,・の蔭495
黒布クロース装幀341
クロウサアの魔鏡術201
鰐府クロコディロポリス252
抱琴クロッチ321

クリート島の北方

321→カルパッス島
▼抱琴を抱ける身体波の如くに揺ぎ始め、やがて、妃ゲルトルーデの膝に倒る。リュデスハイムは、予てかねカルパッス島(クリート島の北方)の妖術師レベドスよりして、ヴェニトシン向気こうきの事を聴きいたれば、直ちに頭こうべを打ち落し、骸かばねと共に焚たき捨てたり――と。321p
■クレタ島。ギリシア領エーゲ海最大の島。古典つづりではKrete,現地音ではクリーティ Kriti。【大百科】

採光層クリアストーリー

336
▼四方の壁面は、ゴンダルド風の羽目パネルで区切られていて、壁面の上層には囲繞式いにょうしきの採光層クリアストーリーが作られ、そこに並んでいる、イオニア式の女像柱カリアティデが、天井の迫持せりもちを頭上で支えている。そして、採光層クリアストーリーから入る光線は、「ダナエの金雨受胎きんうじゅたい」を黙示録の二十四人長老で囲んでいる天井画に、何とも云えぬ神々こうごうしい生動を与えているのだった。336p
■clearstory 明かり層【英和建築】
■clerestory (ゴシック風建築の大寺院などの)明かり層,高窓.(工場などの側壁,鉄道車両の屋根の)通風採光窓.【JSE】

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水晶凝視クリスタル・ゲージング

620, 水晶体凝視クリスタル・ゲージング626
▼この微孔の存在理由レーゾン・デートルは、或る意味では隠れ衣であり、また、一種の水晶凝視クリスタル・ゲージングを起すにもあったのだ。各々芯孔しんこうに通じているので、そこから導かれて来た蝋の蒸気が、蝋身を伝わって立ち上って行く。然し、そうなって、ダンネベルグ夫人の顔面に蒸気の壁が出来、更に、中央の三本に焔を瞬かせて、光を暗くするとだ。当然、円陣の中央にいる一人の顔は、異常のない両端の光から最も遠くなる。従って、その顔が、ダンネベルグ夫人からは全然見えなくなってしまうのだ。620p
▼また、引いてはそれが一案を編み出させて、屍体蝋燭に水晶体凝視クリスタル・ゲージングを起すような、微妙な詭計を施した。それで、夫人を軽い自己催眠に誘ったのだったよ。626p
■crystal gazing 水晶占い(大きなガラス球(crystal ball)を凝視し幻像が見えると称し、未来を予言する。【SSD】
■透明凝視體【化學畫報 vol.9 no.4 中村古峡 「催眠術と催眠状態」】

★後出の水晶体凝視は、筆の滑りか? 水晶体では目の中を覗くことになる。まぁ、それはそれで蝋燭を並べてクリスタル・ゲージングの代用をするより催眠効果はあるかもしれないが。
 業務用の水晶球
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信仰療法クリスチャン・サイエンス

289
▼勿論一種の信仰療法クリスチャン・サイエンスなんだが、まずデイは、瘧おこり患者を附添いと一緒に一室へ入れ、鍵を附添いに与えて扉を鎖さしめる。そして、約一時間後に扉を開くと、鍵が下りているにも拘らず、扉は化性のものでもあるかのように、スウッと開かれてしまう。289p
■Christian science 1866 米国人Eddy, Mary Baker が始めた【SSD】
■1866年アメリカのエッディ(M.B.Eddy 1821~1910)夫人創立のキリスト教団体。罪・病気・悪は虚妄なりと悟ることによって万病は癒えると主張。1908年、機関新聞「クリスチャン・サイエンス・モニター」を発行。【広辞苑】
 エッディ夫人
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Crispissaクリスピッサ

455→「髪盗み」→ポープ, クリスプス髪を櫛けずる妖精455
▼『髪盗みレイプ・オブ・ゼ・ロック』の第二節には、風精ジルフスの部下である四人の小妖精フェアリーが現われる。その第一がCrispissaクリスピッサで、髪を櫛けずるクリスプス妖精だ。それが、クリヴォフ夫人の洗髪を怪しい男が縛り付けた――と云う個所に当る。455p
■Crisp 〈髪などを〉縮らせる.[ラテン語「(毛髪が)縮れた」の意]【JSE】
 Lady Georgina North
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地下墓・(穴+石*窖の誤用)クリプト

大規模の・497,墓・クリプト497,607,聖窟クリプトの階段609
▼実を申しますと、算哲様は非度く早期の埋葬をお懼れになった方で、此の館の建設当初にも、大規模の地下墓B(穴+石)をお作りになった程で御座います。そして、それには秘かに、コルニツェ・カルニツキー(露帝アレキサンダー三世侍従)式に似た、早期埋葬防止装置を設けて置いたのでした。497p
▼それで、今度は一歩踏み込んで、頭上に向けると、そこには、醜い苦渋な相貌をした三人の男の顔が現われた。法水はそれに依って、一切を知る事が出来たのである。聖パウロ、殉教者イグナチウス、コルドバの老証道人コンフェッサーホシウス……と壁面の彫像柱カリアティデを、三つまでは数えたが、その声に俄然顫えが加わって来て、「墓・クリプトだよ、遂々僕等は算哲の墓・クリプトにやって来てしまったんだ」と狂わし気に叫んだ。497p
▼それから、スリッパの跡の調査を始めたが、それは聖窟の階段を上り切った頭上の扉口――即ち墓地の棺龕まで続いている。609p
■crypt 教会堂地下室(礼拝室または埋葬室として使われる)【SSD】

Basilica di San Nicolas in Bari, Italy
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秘密記法クリプトグラフィー

457,”Cryptographie”457→ランジイ,クリプトメニツェ509,565,568,611,猶太ユダヤ・史458,十二宮ゾーディアック・461,十二宮・459,505,524
▼所でこの写真は、鐘鳴器カリルロン室の頭上に開いている十二宮の円華窓なんだが、僕は一瞥すると同時に、気が付いた。これもまた、棺龕カタファルコ十字架と同様、設計者クロード・ディグスビイが残した秘密記法クリプトグラフィーだ――と。457p
▼僕はランジイ(マクベス、ギイヴィルジュ等と並ぶ斯道の大家。一九一八年,"Cryptographie"を発表す)じゃないがね。457p
▼ディグスビイの意志が怖ろしい呪咀である事は、彼がそれを記すに、ホルバインの「死の舞踏トーテン・タンツ」を用いただけでも明かであるが、それにも況まして怖ろしく思われたのは、彼が執拗にも、数段の秘密記法クリプトメニツェを用意している事だった。それを憶測すれば、恐らく何処かに一つの驚くべき計画が残されていて、それが醸し出して来る凶運を、難解極まる秘密記法クリプトメニツェにて覆い、人々がそれにあぐみ悩む有様を、秘かに横手で嗤わらおうと云う魂胆らしく思われるのだった。509p
▼ねえ熊城君、驚くべき事には、この十二宮ゾーディアックの中に、猶太ユダヤ秘密記法史の全部が叩き込まれている。そうなると、あの不可解な人物クロード・ディグスビイをウェールス生れの猶太人ジュウだとするに異議はあるまい。458p
▼法水がクリヴォフ夫人に猶太人虐殺ポグロムを試みて、頻りと十二宮ゾーディアック秘密記法の解読をしている頃だった。一方私服の楯で囲まれている黒死館では、その隙をどう潜ったものか、世にも又とない幻術的な惨劇が起ったのである。461p

■cryptography 暗号法,暗号文【SSD】
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犯罪状況は極めて単純なりクリミナル・ジチュアチョン・ゼール・シュリヒト

237
▼とにかく、ライプチッヒ派に云わせたら、今日の犯罪状況は極めて単純なりクリミナル・ジチュアチョン・ゼール・シュリヒト――と云う所だろう。237p

『犯罪心理及精神病理的研究クリミナルサイコロジイ・サイコパソロジック・スタデイ』

339→シュレンク・ノッチング

楽音嚠喨クリングクランゲ

627
▼「さて、その妖冶ようやな性質を、法水さんに吟味して頂きたいですがね。――抑々そもそも、あの時竪琴ハープの方から近附いて来た、気動と云うのが何を意味するか。所が、その楽音嚠喨クリングクラングたるやです。美しい近衛胸甲騎兵ガルドキュラシイルの行進ではなくて、あの無分別者揃いの、短上衣ヤッケをはだけて胸毛を露むき出して、ぷんぷん鹿が落した血の跡を嗅ぎ廻ると云った、黒色猟兵シュヴァルツ・イェガーだったのです。いや屹度きっと、あいつは人肉フライッシュが嗜きなんでしょうよ」627p
■klingklang リンリン鳴る音【SSDD】

耶蘇大苦難クルシフィクション

579
▼そして、目指す殯室の手前まで来ると、その――耶蘇大苦難クルシフィクションに、聖パトリック十字架のついた扉の彼方から、おどろと落ち込んでいる水音が湧き上って来た。579p
■The Crucififixion キリストのはりつけ(の絵・像)【SSD】

クルスナ古典

605→悪鬼バリ
▼見ると、右手の上方に、凄愴な生え際を見せた悪鬼バリ(印度クルスナ古典に現れる悪魔の名)の木彫面が掛っていて、その左眼の瞳が、五分ばかり棒のような形で突き出ている。605p
■クリシュナKrsna [梵]ヒンドゥー教の神格。半神半人的な英雄。のち、ヴィシュヌと一体視される。【広辞苑】
■Krishna【SSD】

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クルチス

大独奏者・293
▼その次席が、ヴィオラ奏者のオリガ・クリヴォフ夫人であって、眉弓びきゅうが高く眦まなじりが鋭く切れ、細い鈎形の鼻をしている所は、如何にも峻厳な相貌であった。聞くところに依れば、彼女の技量はかの大独奏者、クルチスをも凌駕すると云われているが、それもあろうか演奏中の態度にも、傲岸な気魄きはくと妙に気障きざな、誇張した所が窺われた。293p

クレストレッス・ストーン

569,crestless stone568,クレストレッス・ストーン582,589,590,594,605,611,紋章を刻み込んだ石569,紋章のない石569
▼「なに、クレストレッス・ストーン!?」と検事は思わず、頓狂な叫び声を立てた。
「そうなんだ、曰く紋章のない石――さ。君は、ダンネベルグ夫人が殺された室を見て、そこの壁爐が、紋章を刻み込んだ石で、築かれていたのに気が付かなかったかね」569p

クレビエ

388→『筆蹟学』グラフォロジイ
▼「如何にも乙骨君、僕は伸子の自署が欲しかったのだ。と云って、何も僕はロムブローゾじゃないのだからね。水精ウンディーネや風精ジルフェを知ろうとして、クレビエの『筆蹟学グラフォロジイ』までも剽窃する必要はないのだよ。実を云うと、往々失神に依って、記億の喪失を来きたす場合がある。それなので、もし伸子が犯人でない場合に、このまま忘却のうちに葬られてしまうものがありやしないかと、実は内々でそれを懼れていたからなんだよ。所で、僕の試みは、『マリア・ブルネルの記憶』に由来してるんだ」388p

■クレピュ・ジャマンJules Crépieux-Jamin(1859-1940) 19世紀末から20世紀初頭に活動していたフランスの筆跡学者。 主な著作は以下。
-"Les elements de l'ecriture des canailles" -
"Elements composing the handwriting of scoundrels",
Flammarion Ed., Paris, 1923.
- "ABC de la Graphologie" - "Graphology : an ABC",
Presses Universitaires de France Ed., Paris, 1930 (1st edition), 1990 (10th edition).
- "l'Ecriture et le Caractere" - "Handwriting and Expression",
translated from by JH Scooling, Kegan Ed., London.
("Handwriting and Expression" translated from "l'Ecriture et le Caractere" by JH Scooling)
また、ロンブローゾとのつながりとして、チェコの筆跡学者 Robert Saudek による独語の翻訳がある。
Die Grundlagen der Graphologie. Mit einem Vorwort versehen von Robert Saudek. abersetzung von Wolf Stechele. Heidelberg Niels Kampmann 1927 in-4, 79 SS.,4 Bll., 30 Fig., OLwd. (etwas angestaubt).

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袖無外套クローク

天鵞絨びろうどの・367,・の蔭495
▼彼女は、貂てんで高い襟のついた、剣術着フェンシングケミセットのような黄色い短衣ジャケットの上に、天鵞絨びろうどの袖無外套クロークを羽織っていて、右手に盲目のオリオンとオリヴァレス伯(一五八七―一六四五。西班牙フィリップ四世朝の宰相)の定紋じょうもんが冠彫かしらぼりにされている豪奢な講典杖キャノニスチック・ケーンをついていた。367p
■cloak外套,マント【SSD】

黒布クロース装幀

341
▼法水は、Wの部類を最初から丹念に眼を通して行ったが、やがて、彼の顔に爽さわやかな色が泛うかんだと思うと、「これだ」と云って、簡素な黒布クロース装幀の一冊を抜き出した。341p
■cloth (織物・布地の意)被覆布の総称。テーブル・クロースの類。書物の表紙用に特殊加工した布地。【広辞苑】

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クロウサアの魔鏡術

201

鰐府クロコディロポリス

252
▼あの立法者の像なども、明白に迷宮*の暗示ではありませんか。あれは、たしかマリエットが、鰐府クロコディロポリスにある迷宮の入口で発見したのですからね252p

★(第十二朝第六代アメネムハット三世)王は又一大紀念物を後世に残さんとて、一大迷宮ラビリンスを造營せり。是はミーリス(Moeris)湖を距へる數哩マイルの地なるクロコダイル市附近に建てたる物にて其の宏壮なること筆舌に盡し難く、其精巧金字塔ピラミッドと同日の談にあらず。此この迷宮ラビリンスは一周壁の裡に十二宮ありて、各宮亦また胸壁を繞らし、各宮内には、南北両面に入口六あり。地上の室千五百、地下の室千五百、合して三千室に分る。其室には、行廊、曲廊、大室、小房、左右前後に連なり、相望みて千態萬様の奇巧を盡くし、石を以ってせり。迷宮ラビリンスの盡くる所に、一個の金字塔ピラミッドあり、高さ四十間、地道を通りて其の内部に入り得べし。
【通俗世界全史 上古一 (東方列国史)】


★モエリス湖の迷宮については、紀元前五世紀のヘロドトスの証言以来歴史を通じて何度も言及されているが、今日ではいかなる痕跡も残されていない。
【「驚異としての古代都市」 アタナシウス・キルヒャー 哲学的建築90p ライナルド・ペルジーニ 伊藤博明他訳 96ありな書房】


★埋葬地〈ネクロポリス〉"Scribe accroupi du Louvre"の記述と考えて訂正。なおscribeに二義あり、虫太郎は、「立法者」と解して、後の文章にもこの意義を効かしているので改めないが、実は「書記」である。【教養文庫解題483】

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抱琴クロッチ

321
▼歌唱詩人バルドオスワルドは、ヴェニトシン(ヒヨスの毛茸ならんと云わる)を入れたる酒を飲むと見る間に、抱琴クロッチを抱ける身体からだ波なみの如くに揺ぎ始め、やがて、妃ゲルトルーデの膝に倒る。321p
■クルースcrwth イギリスのウェールズ地方に残された弓弦楽器で、四世紀頃リラ形のロッタが、イギリスに渡り、クロット(crott)、クロード(crod)などと呼ばれていた。【楽器事典】

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